Q&A
建築あれこれ、
お茶の間そうだん室です。




















Q1

設計事務所に住宅の設計を依頼すると、具体的には
どんなことをしてくれるのですか?

A1

建築士は、まず依頼主(これを施主と言います)のことをよく知っておかなくてはなりません。そこで、いろいろつっこんだ質問をさせていただくことになります。
・どんな家族構成なのか?
・今後どのような暮らしをしていきたいのか?
・将来的な家族構成の変化をどのように考えているのか?
(例えば子どもが結婚しても同居したいとか、介護にスムーズな家にしたいとか)
・どのような場所(土地)なのか?
・資金はいくらくらいあるのか?
などです。
でも、最初からこれらの質問にちゃんと答えられる人はまずいません。
時間をかけて色々な話をし、どんな家にしたいのかというイメージを一緒に考えていきます。実は、この話し合いが家づくりの醍醐味ともいえる部分です。
この段階を基本設計と呼んでいます。

次にだいたいの家の枠組みを決めて、細かなことを詰めていきます。
そして、法律的に適合する工法検討、適切な構造形式の検討や
素材、仕上げなどを細かく詰め、それを作り手(ゼネコンとか工務店)が
実際につくることの出来る図面にし、工事の予算を確定します。
同時に、建設に必要な法律的手続きも進めます。
この段階を実施設計と言います。

工事がはじまると、お施主さんの代理として現場のチェックをします。
よく欠陥住宅のニュースを聞きますが、これは現場のチェックがきちんとできていないことが原因です。
これを設計監理と言います。

以上の基本設計、実施設計、工事監理の3つが設計士の主な仕事内容です。
このように設計者は、プランをつくるだけでなく、ある時はお施主さんの相談相手になり、またある時は工事のチェックを行います。家づくりの最初から最後までを家族の一員として、また専門家として総合的に関わるわけです。




Q2

建築士に支払う設計料っていくらくらいですか?

A2

ケース・バイ・ケースですが
住宅設計の場合、建設工事費の10〜15%くらいを目安に考えてください。
何故値段に幅があるかというと、ひとつは建てようとしている家の大きさ、複雑さによります。もうひとつは建設する土地の種類によって法律的な諸手続が異なるためです。土地によっては、様々な手間が発生することがあります。

ちなみに、住宅の建設、取得をする場合には、
建設費の他に、各種税金、引っ越し代などの費用が同時に発生しますので
建設費+20%くらいの予算を確保しておく必要があります。

家づくりに必要な資金を正確に把握することは
とても大切なことです。
建築士は、家づくりに関わるお金のことにも詳しいので
お気軽にご相談ください。




Q3

設計事務所に頼むということは、設計料分だけ高くなるということ?

A3

設計事務所の設計料は、家をかっこよく見せるためのデザイン料(つまりオマケみたいなもの)だと思っている方が多いと思います。でも、設計事務所は、家づくりにかかわるすべての業務、つまり基本設計、実施設計、工事監理を行っています。(設計事務所の業務についてはQ-1で説明してますのでご一読下さい。)

その業務の中には、業者から出された見積書をチェックして、余計なお金を使わなくて済むように交渉することも含まれています。ほとんどのお施主さんは、家づくりの工事料金の相場などがわかりません。それでついつい、いろいろなことを全部相手任せにするわけですが、もしも悪質なメーカーや工務店だったら、どんどん無駄なお金をかけさせられてしまうわけです。
また、悪質でないにしても、全然必要ないものが組み込まれていても気付かないまま進められてしまうことだってあります。

設計事務所は、プロの目でそのあたりを細々とチェックして削っていきますから、トータルでみると設計事務所に頼んだ方が安くなることもあります。

設計料無料を掲げているメーカーや工務店があったとしても、実際には誰かがプランを検討したり、図面をかいているわけですから、見えない経費が工事費に含まれてます。また、設計作業を簡単に済ませるために、流れ作業にしたり、省いたりしていることもあるでしょう。(つまりいい設計をしてもらえないということ)




Q4

設計事務所と工務店はどう違うのですか?

A4

工務店は、安全で丈夫な建物を施工する<施工のプロ>ですが、建物を<計画し設計するプロ>ではありません。
設計事務所は、デザインやプラン(計画)利用方法などについて日頃から研究している<計画し設計するプロ>です。だから建築主のこまかいこだわりや要求に応じた設計をすることができます。

*住宅メーカーや工務店がつくる住宅に関しては
月刊誌「室内」2001年11月号
「ハウスメーカーに騙されるな」
契約から竣工まで 失敗しないための21カ条
一流メーカー30社 データで品定め・・・「欠陥住宅をつくらない住宅設計者の会」ほか
プロが語る「ハウスメーカーのいろいろ」
という特集が組まれてます。
その次の号(2001.12月号)はその反論です。興味のある方は、大きな本屋さんですとバックナンバーがありますので、一度立ち読みしてみては如何ですか。




Q5

最近雑誌で、若い夫婦が狭い土地に安くて
おしゃれな家を建てていますが、本当に
安い値段でいい家が建てられるのですか?
どういうところが安くなっているのですか?

A5

どの程度を安いと言われているのか分かりませんが、
だいたい1000万円の後半から2000万円くらいの事でしょうか。
今まででは考えられないような狭い土地に、
住宅を建てるには、設計者の様々な工夫なしには
いいものは出来ません。

私たちが、そういう依頼を受けた場合は、
まずお施主さんに対して、自分たちの生活に本当に必要なものは何で、
どんなものならなくても我慢できるか、という問いかけをしていきます。
土地が狭いぶん、あれもこれもと欲張ることは出来ませんから
何が生活の中で重要かを、一緒に考えるわけです。

どのようなところを節約しているかは
ケースバイケースなので、これだとは言い切れませんが
多くの狭小住宅に共通していることは、
できる限り小部屋をつくらずに一つの空間で
色々なことが出来るようにしてあるところです。
(例、リビングと台所、個室の一部などを兼ねるとか)
こうすることで、壁やドアのスペースとお金を節約すると共に
狭く仕切らない分、空間に広がり感じることができます。

そのほか、住む人のライフスタイルに合わせて色々なアイディアを設計の中に盛り込みます(実は、こういう条件の厳しい仕事ほどやりがいを感じたりしています)。
参考までにこのホームページの特集「小さな敷地に住む1」小さな敷地に住む2」をご覧下さい。




Q6

男の設計士さんが台所とか、水周りの
設計をするのが不安なんですけど。

A6

ご心配はもっともな話です。でも、ほとんど心配いりません。
たいていの場合、設計の打ち合わせは奥さんが中心になります。
設計士は、奥さんの要望を汲み取り、さらにこれまでの事例なども参考にしながら、使い勝手のよい台所や水周りを設計していきます。

設計士の性別はあまり考えずに、ストレートに色々相談してみてください。
どうしても、気に掛かる場合は、思い切って設計事務所を変えたらいいと思います。
(ちなみにMA+MAの設計士は男性ですが、料理もよくやる人です)




Q7

設計士に相談をした場合、いつからお金が発生しますか?

A7

一度訪ねたからと言って、契約を強要することはありません。また、調査などに実費がかかる場合を除き、相談料を請求することもまずありませんので、気軽に相談して下さい。

まずは遊びに行く感じで、事務所にいらしてください。そのときに、気になる設計料の話も、ぶっちゃけて聞いてください。つきあい始めればその後最低でも6ヶ月から1年のおつき合いになります。相性が合うかどうかも含めて、しっかり判断するべきです。




Q8

設計事務所に頼んで、アフターケアは大丈夫?

A8

現在の法律の場合、住宅の重大な施工ミスに関しては、10年の保証が義務づけられています。これは、設計事務所に依頼しても、工務店などが設計施工しても同じことです。

大きな工務店や、住宅メーカーは一見アフターケアーが良さそうに見えますが、この場合、あなたはプロと交渉しなければならないわけですから立場はだんぜん弱くなります。
しかし、設計事務所に依頼して家を建てた場合、その交渉は担当の設計士が行います。アフターケアーの場合でも「工事をする人」と「設計・監理をする人」はやはり別々の方が適正に行われると考えています。




Q9

バリアフリーって何ですか?

A9

バリアフリーを直訳すると「障害からの解放」です。
障害を乗り越えなくてはならない人は、身体障害者や高齢者のことだけを指しているわけではありません。
例えば健康な人でも荷物を持っていると手がふさがりますよね。
また、妊婦さんも障害物に気を付けなくてはなりません。
こうした生活上の障害を少なくしようというのがそのねらいです。

例えば、荷物を持ったまま通ることの多いドアの場合。
ピタッと締め切るタイプのものではなくて、
押しただけで開くタイプのドアで、どちら側からでも
開くものにしておけば、とても便利です。




Q10

苦手なお姑さんと二世帯住宅に住むことになりました。
快適に暮らせる間取りは実現できるでしょうか?

A10

一言で嫁姑問題と言っても
家庭によってさまざまなだと思いますが、
嫁姑の関係が緩和するのも激化するのも、
その間取りにかかっていると思います。
まずは中立的な立場の設計者をまじえて、一度
家族全員でしっかり話し合うことが大切です。
それをもとに、設計者が最良の間取りを考えていきます。

例えば、一つの家の中に、2つのマンションがあるように
完全に切り離すこともできますし、
一つの扉だけがつながっているような構造にもできます。
また、水回り(台所、洗濯場、洗面所、浴室、トイレなど)だけを別々に
することもできますし、逆にそこだけ共有にすることもできます。
おそらく、想像されている以上にいろいろなパターンがあると
思いますよ。




Q11

設計事務所にリフォームをお願いすることはできますか?

A11

勿論出来ます。
リフォームは、色々なメーカーや工務店などでも行っていますが、
ひとつのメーカーの商品だけを使おうとするので、プランに限りがでてきます。
その点、設計事務所はそのようなしがらみは抜きにして
あなたの生活スタイルに合った色々なプランを提案できると思います。
例えば、必要に応じてつくりつけの家具をつくったりもできます。

リフォームと一口にいっても、素人が想像する以上にいろいろなバリエーションが考えられます。こう、と決めつけずに要望をたくさん出してみてください。驚くほど住みやすい家に変身するかもしれません。




Q12

リフォームするか建て替えるか、悩んでいます。
どのあたりを基準にしたらよいでしょうか。

A12

状況が分からないままお話しするには、大変難しいご質問です。
大まかに言うと、家の構造を大きく変更しないのであれば、リフォームの方が安く上がることが多いようです。
しかし、構造に関わる変更がある場合は、
建て替えるのとあまり変わらない場合もあります。
建て替えるにしろ、リフォームするにせよ
将来的な家族構成や、状況の変化(介護が必要になるとか)を考える必要があります。

設計事務所では、こういう個々に異なる状況に、きめ細かく対応できます。私たちも、時々友人達からリフォームの相談を受けたりしますが、家族全員からいろいろな意見が飛び出し、いつも激論になります。こういう話し合いもなかなか楽しいものです。




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